捻挫とは?捻挫のおもな症状と対処法01
2023.08.01
捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは、強力な外力によって関節が持つ可動域を超える動きが強制され、関節を包んでいる関節包、関節の骨と筋肉の結合を支えている靱帯、関節の動きを滑らかにする滑液を分泌している滑膜などの軟部組織が損傷し、結果として関節の骨同士の位置関係が崩れた状態をいいます。
捻挫は、身体のすべての関節で起こる可能性があり、とくに体重の影響を受けやすい足首や膝、手首、頭の重さがかかる首(寝違え)や屈んだ際に負担の大きい腰(ぎっくり腰)などに多くみられます。
また、あらゆる外傷が契機となるだけでなく、生活動作での負担、関節を支える筋肉の緊張状態、筋力低下や身体の使い方の悪いクセも捻挫を招く原因となります。
捻挫と靭帯損傷は同じ?違いはある?
「靭帯損傷」は、捻挫に伴う症状のひとつであり、損傷の程度によって、Ⅰ度捻挫、靱帯に微細損傷があり、不安定感は認められない。
Ⅱ度捻挫、靭帯に部分断裂があり、軽度から中等度の不安定感がみられ、機能障害も認められる。
Ⅲ度捻挫、靭帯が完全に断裂し、関節には著明な不安定感がみられ、高度な機能障害が認められるものに分類されます。
「捻挫」は、靭帯損傷以外にも、部位や程度によりさまざまな症状があります。膝であれば腱や関節包という線維性結合組織の損傷、半月板といった軟骨組織の損傷。
肩では関節唇、顎なら関節円板などが損傷する可能性があり、それぞれ治療方法や期間が異なるため、初診時の鑑別がとても大切です。